日大レベル
古文解釈
暗記は「読んで覚える古文単語」でできるので、そちらで覚えて、そのまま解釈に入ります。解釈で使うのは駿台の「古文解釈はじめの一歩」で、これは薄いですが難しいです。なのでこれが厳しいと感じる人は富井先生の古文解釈でもいいでしょう。けれどもMARCH以上を狙っていくならば「古文解釈はじめの一歩」をやっておいたほうがいいですが、古文が嫌いな人ならば富井先生の方でもいいでしょう。「古文解釈はじめの一歩」については改訂されたことで厚さが増し、より分かりやすくなって、演習量も多くなったように感じます。ただしこの段階ではあまり深く理解しようとはせずに、そういうものだとある程度素直に理解して読解に入り、なるほどそういうことかと分かってから、もう1回戻るという意識でやったほうがいいでしょう。つまり深くは考えずにとりあえずやりきるという意識を持ったほうがいいでしょう。読解に入らないと価値が分からない側面もあるため、まずは一旦走りきり、読解の方に早く入っていきましょう。この後本格的な読解用の参考書1冊目が出てきます。
読解1冊目
読解1冊目はZ会の「古文上達 基礎編」です。量としては45題と多いですが、難しいわけではなく解説や文法が詳しく説明されています。「やさしくわかりやすい古典文法」や「ステップアップノート」をやらなくても大丈夫と言っている理由はこれがあるからです。やりたい人は「ステップアップノート」をやってもいいですが、このZ会の参考書で手厚く補強できるので、これで十分です。またこの参考書には文法問題が問題文の中でどのような形で出てくるのかというのが書いてあります。問題の難易度も難しすぎないので非常に演習しやすく、また解説も詳しいため基礎の仕上げには非常にいいです。時間がある人は2、3周するといいでしょう。これの使い方としては基礎問題や文法問題をしっかり解いていきますが、古文を読む時には先ほど説明した読み方を試します。すなわち主語を全部とって人物関係を明らかにし、会話文や和歌が出てきたらそれも誰なのかをはっきりさせます。その後現代語訳などを見て、解釈に必要な省略語の把握がきちんとできているかを読み取っていきます。この時単語問題や文法問題で解けないものがあったら、例えば「はじめの一歩」で出てきたものがあったら、「はじめの一歩」に戻ってというふうにいろんな教材の確認をしつつ、この参考書で読解というものがどういうものなのかをつかんでいきましょう。実はこの後地獄を見るため、ここでの完成度が非常に重要です。